キクチ構文の感動

ふと目にしたtiktokに感動した話。

以前SexyZoneのファンクラブに入っていた僕は、菊池風磨がバラエティに進出しているのがとても嬉しい。
最近はテレビを見ないのだがSNSでは切り抜き動画がよく上がってくる。その中で特に感動したものをお伝えしたい。

内容としてはSexyZoneに新たなメンバーを加えるオーディションを狩野英孝が菊池風磨役となってパロディーする、というものだ。

元ネタは、オーディションで候補生が歌詞を忘れてしまったことに対し菊池風磨が「歌詞忘れてるようじゃだめか。歌詞はね、入れておかないと」と言った言葉である。この言葉を差し替えるというものだった。

セットはほとんど本家と同じで、菊池役に狩野英孝、松島役にシソンヌ長谷川、佐藤役に番組ADという配置。
菊池風磨はセットに入るや否や、ドッキリだと気づき何も言わずに膝から崩れ落ちた。

この風景としておもしろい状況を言語化してみる。
番組で何度かドッキリにかけられているので理解が早い、ということもあるだろう。それにしても、コンマ何秒の間に状況理解、立ち回り、リアクションまで全てをムダなく計算できる菊池風磨は本当にバラエティの能力が高いんだろうなと感じさせる。気合い入れて番組に入ったのにドッキリと察してがっかりするその緩急の付け方がおもしろい。人は、ここまで感情に緩急がつくとそれだけでワクワクするのだなと勉強になる。

その後、狩野英孝が偽オーディションを進行しパロディーがすすんでいく。タイムレス→シュガーレス→ベンチプレス→ケースバイケースと韻をとった笑いにしていく。本家が真剣なオーディションとしてフリになるからこそ、ズレただけでこんなにおもしろいんだなと感じた。

その合間合間にツッコむ菊池もさすがで。短文ではあるのだが、「最低!」「はらたつな」「佐藤全然しゃべんないじゃん」と短いながらにキレと感情が乗ったツッコミが心地よい。これが、ただ笑っているだけだと視聴者と同じになってしまう。気づいたことや素直な感情を言葉で伝える、というところが長けているんだな。

菊池風磨、という”ニン”がわかりやすい立ち回りをするからこそ、バラエティーで活躍しているのだろうなと感じた。

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