BKBの爆走

ルミネザよしもとの10月23日16時公演を見てきた。憧れのチュートリアルを初めて生で見れることに、42度の温泉に30分浸かったあとくらいの体温にはなっていたと思う。

もちろんチュートリアルはおもしろかった。漫才ではなかったのは残念だが、ホテルのフロントマンと客という設定で徳井さんの変さが一瞬で観客に浸透し、言葉としてそんなにボケていなくてもニンの部分で笑えてしまうのはさすがだな、と思った。

しかし、今日の個人的なスターはBKBだった。

名が知れているから出てきた瞬間のふわぁっとした笑いは理解できたが、漫談を始めると客がドッカンドッカン笑っていて何がおこったのか理解できなかった。そして自分が一番笑っていた。

ネタの構成としては、まずBKBのショートネタを一個やってからみんなでブンブン言って会場を盛り上げ、最近のエピソードの中でBKBを捩じ込むとこを探す順番だった。

抜群の安定感と安心感、面白さだった。

ピン芸人はボケかツッコミどちらかしかできず、コンビよりはボケ数もテンポも遅くなってしまいウケにくいと思っていた。しかし、一人だからこそお客さんとのペースを自分の匙加減で替えられるという利点があることに気がついた。

お客さんとブンブンを一緒にやりましょう、という件は最初自分も含めてブンブン言いにくい空気だった。だが、それすら術中。ブンブンの手を大きくあげましょう、と言っても上がらない状況をBKBが察して代弁してくれる、カバーしてくれることでお客さんの中に安心感が生まれ笑いになっていた。

お客さんの中で元気よく言える人も見つけ、その人を褒めてあげる。さらにもう一回目立たせて素人の人に対して拍手を送ってあげることで段々と観客のボルテージが上がっていく。

一人で芸をするパワーが浸透していく気持ちよさを感じた。

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