概要としては、敵に奪われたサンタを取り返しにいくというシンプルなもの。
ドウェインジョンソン、クリスエバンス、JKシモンズなど有名なハリウッド俳優たちの出演。
内容自体は普通。サンタを取り返しにいく、という内容だけだとシンプルなので、奪還を阻む敵としてサンタの弟や魔女が因縁の相手として立ちはだかる。シンプルさを隠すための無理くりな付け足し感が出てしまっていた。この手の付け足しは、うまくやらないと急にB級映画になってしまう。一個一個の付け足しが腑に落ちないまま流れてしまい中途半端なイベントとして残ってしまう。やるなら、もう一つ削ってでも因縁の相手を減らしてストーリーを厚くした方が本編との関わりに深く関わるサブストーリーになるのではないかと思う。
魔女、サンタの弟、ジャックの過去、ジャックの息子が主なサブストーリーだが、この中であれば息子の件をもう少し上手くやってもいいかなと思う。子供とうまくいっていないジャックが、本物のサンタの存在を子供と確認することで子供の時の疑念を晴らし子供と再びうまくやっていく、というところを描きたかったのだろう。そのストーリー自体は子供に見せるにもいいストーリーだが、中途半端に入り込んでいるせいでメッセージがグッとは伝わりにくい。息子もしくは母親の登場はもう少し少なくてもいいかなと思った。
最後にサンタが一生懸命、全世界の子供たちにプレゼントを配っている姿はうるっときてしまった。煙突や排気口から、体を縮小させて入り込み飾られた靴下の中に小さくなったプレゼントをテキパキ入れ込んでいく。そのプレゼントは配りやすいように小さくされていて、サンタが指を振ると靴下の中で元の大きさに戻る。このギミックはいまどきで面白かった。子供達が置いてくれたクッキーをしっかり食べているところもほっこりした。子供達が翌朝うれしそうにプレゼントを見ていて、すごく幸せな気分になった。
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