tiktokを見ていたら、水曜日のダウンタウンの切り抜きがながれてきました。(さいきん多いですよね。いけないとはわかりつつも、見やすいのでつい見てしまいます……。)
「2代目関根勤選手権」というものでした。
素人のゲストさんにピッタリな一言を命名する、という「笑っていいとも!」のコーナーを再現しようというものです。いいともを見る機会があまりなかったので知らなかったのですが当時、関根勤さんが担当していたようです。関根さんの一言がおもしろく任されていたみたいでした。
今回は関根さんの後継者をみつけよう、ということで5人の芸人(オードリー春日、狩野英孝、笑い飯西田、RG、ずん飯尾)がチャレンジ。
一つワードをいうたびに関根さんが10点満点で審査。コメントをのこしていくスタイルでした。
番組の内容
そのコメントの中で関根さんが大事にしているルールが垣間見えたとき、「あ、自分がめざしたいお笑いはこれかもな」と感じました。
直接そのルールを言う場面はありませんでしたが、関根さんが大事にしていたことは
・ぜったい傷つけない
・暴力的なことをいわない
・いけないことはいわない
というものでした。
対芸人であればうまく返せるかもしれないけど、素人さんが不快に思うようなことは言ってはいけない。言われた本人も笑って幸せに帰したい、という関根さんのはっきりしたポリシーは自分に深く刺さりました。
まず、このルールを自分みずからでつくっているのがすごいなと思います。勝手なイメージですが、昔のテレビは暴力だったり暴言あたりまえみたいな時代で、そういう風潮にながされてもおかしくないのに、関根さんはじぶんでルールをつくって人を楽しませるベクトルを絶対にぶらさない姿に感動をしました。
ボクは本やネットが身近にあるから、いろんな人の考えを知ることができてそこから取捨選択して自分の考えを習熟させられるけど、関根さんのようにネットがない時代の人ってどうやってこういう知識を得て自分を形成していったのかが不思議。
きっと現場の中で経験と”自分のあたま”で考えてたどりついたルール。人を笑顔にすることを考えぬいた上でのルールがこんなにすばらしいものであることに感動し、より関根さんのことが好きになりました。
人をみてたとえる。お笑いはあくまで対ヒトのコミュニケーションなんだと、当たり前のことを再認識させられました。
関根さんはこのルールの中でどれだけ自由に遊べるか、どれだけふざけられるのかを研究しているんだな。すっげえなぁ。
関根さんのコメントも秀逸で全部おもしろい。ただ、すごみはそこだけではなくて本当にすごいのは、出てきた人の見た目をどうフリにするかの手数が多いのかなと思いました。つまりどうとらえるかのバリエーションが多いからこそボケの幅が広がっていく。
フリの段階で、この人の悪い部分・傷つく部分は排除したうえでそれ以外をフリにつかうからこそホッとして爆笑できる回答ができるんだなとおもいました。一つのお題にたいして100個フリにできる。そのフリに対して倍以上の自由なボケができるからこそ深みがあって飽きないボケができるのが関根さんの強み。
人を傷つけないでお笑いするってこんなに自由で清々しく笑えるんだ!と感動しました。
絶対ほしい能力だし、めっちゃくちゃやりたい。
関根さんは自分がめざしたい人の1人になりました。今後も関根さんの動向を追っていきたいとおもいます。
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